アーカイブ | 10月 2016

  • 2015年10月、旭化成の株が大量に売却された理由

    東京都千代田区に本社を置く旭化成は、東京証券取引所第一部に上場している総合化学メーカーです。ではここで、過去およそ3年間における旭化成の株価推移について、簡単に振り返ってみましょう。 2013年の春ごろ、旭化成の株価はおよそ600円でした。その後は上昇基調で堅調に推移し、2015年2月には1,200円台も達成します。ところが、この年の4月ごろから下落基調に転じ、6月には1,000円を割り込むようになりました。そんな中、株価をさらに押し下げる悪いニュースが旭化成を襲います。2015年10月、横浜市内のマンションが傾いたとされる問題に、子会社である旭化成建材が関与していたとの報道がなされたのです。これを機に、旭化成の株主の多くが売却に走りました。2015年10月14日の終値は917.7円でしたが、この日の出来高(取引量)は400万株に満たない程度でした。ところが、その翌日(10月15日)の出来高は15倍以上にも膨らみ、約6,500万株となります。このような大量の売却が発生したため、前日より125円も安い792.7円という大幅安でこの日の取引を終了しました。その後もしばらくは売り優勢の傾向が続きました。 2015年12月30日、この年最後の取引では、旭化成の株価は822.9円という終値を付けました。その次の営業日、2016年1月4日、811.1円という始値を付け、新年の幕を開けます。しかしながら、2016年に入っても下落傾向に歯止めはかかりません。2月の半ばには700円を割り込みます。3月1日現在の株価は629.6円となっています。なお、この日の場中に付けた安値の612.4円は、この時点における年初来安値(昨年来安値)です。